ナナミンが虎杖に「後(あと)は頼みます」という最期の言葉をかける前、
「駄目だ灰原、それは違う、言ってはいけない、それは彼にとって呪いになる」と自制します。
漫画を読んだときは、このシーンはとてもショッキングであり、同時に、よく理解ができませんでした。
その後、週刊少年ジャンプで「南へ」が発表され、疑問に意味が私なりに決着がついたので
残していこうと思います。
この記事は思いっきりネタバレを含みます。アニメ以上のことをしりたくない!と言う方は気を付けてくださいね!
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ナナミン後は頼みますは呪いの言葉?
呪術廻戦における呪いの言葉
呪術廻戦において、「呪いの言葉」というのは繰り返し要所で出てくる言葉です。
虎杖も、祖父の遺言である、「オマエは強いから人を助けろ」という言葉を
「めんどくせえ呪い」と表現しています。
呪術廻戦0では、五条が伏字で言った言葉に対して、夏油が「最期ぐらい呪いの言葉をはけよ」といいます。
劇場版の夏の「最期ぐらい呪いの言葉を吐けよ」
何度観ても涙腺崩壊 pic.twitter.com/yXaR3LPUKy— ✨浬那🍓🌹 (@r_otoya_l) February 8, 2023
この場合は、五条の伏字の言葉を夏油は呪いと受け取らなかったのですね。
こちらは憶測にはなりますが、五条は夏油に、
「(お前は)僕の親友だよ。たった1人のね。」といったという説が最有力です。
その他にも、「おかえり。」だったり、「愛しているよ。」だったり、
いずれも、プラスの言葉を最後に伝えたと思われます。
それにたいし、夏油は、まだそんな熱い思いを自分に抱いていたのかと
あきれたような困ったような笑顔を浮かべるのです。
ただ、呪術廻戦では、五条が「愛ほどゆがんだ呪いはないよ」と乙骨に言ったように、
プラスの感情や言葉だったからと言って呪いにならないわけではないことは明白です。
「親友」にしろ「愛」にしろ、夏油はこれを「呪いの言葉」とはとりませんでしたが、
この強い肯定の言葉はある意味「呪いの言葉」以外の何物でもないような気がします。
後は頼みますは呪いの言葉?
では、ナナミンが虎杖に言った「後は頼みます」はどうだったのでしょうか。
この言葉の前に、ナナミンを迎えに来るかのように出てきた灰原が
虎杖の方を指さす様子を見て、
「駄目だ灰原、それは違う、言ってはいけない、それは彼にとって呪いになる」
というのですが、「それ」=「後は頼みます」なのでしょうか。
私は、週刊少年ジャンプの方にしかまだ記載されていない、
第236話「南へ」(五条が宿儺戦の最後に空港にいるシーン)を読むまでは、
「それ」=「後は頼みます」ではない!と思っていました。
灰原は、虎杖がかつて、ナナミンを真人の領域展開から救ったり
明るいキャラでナナミンの殺伐とした心を和ませたりしたことがあっただろうから、
虎杖にお礼を言って早くこっちにこい、と言ったのだろう思ったのです。
それに対して、ナナミンは、
いや、灰原、情のこもった言葉は、この先イバラの道を歩むであろう虎杖にとっては、彼を縛る呪いの言葉になりかねない、
という意味で、「それは言ってはいけない」と表現したのだと思ったのです。
だから、最期の言葉は、
「ありがとう。」とか「虎杖くんには救われました。」というものではなく、
もっとドライに、お仕事モードで「後は頼みます」とだけ残した、と思ったのです。
その言葉が虎杖にとって呪いにならないように、と、優しい笑顔に思いを込めて。
ナナミン…最期だけあんな優しく微笑むなんて…。もっともっとナナミンを見ていたかったよ…作者先生にもすごく愛されていたはずなのになんで…。
多くのナナミンファンが地獄をはいまわることになったシーンでした。
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ナナミン後は頼みますは呪いの言葉?死亡シーン灰原との会話考察!
後は頼みますはやっぱり呪いの言葉!
しかし、その後、五条が空港に飛び、死亡した仲間たちに再会したシーンを読んで、
完全に考えが変わりました。
「それ」=「後は頼みます」
だったんだな!と思いなおしたのです。
最期に灰原はナナミンを心配して、
「七海、もう十分がんばったよ。あとは虎杖にたくして南へ行こう!虎杖なら大丈夫だよ!」
とお迎えに来たのだと確信できたからです。
責任感の強いナナミンであれば、死の間際でも、
虎杖の心情を思い、軽々しく後を託すことはできず、
自分はまだやることがあったのに投げ出していかなくてはならない、と悩みかねない、
だから灰原が、
「もう十分だよ、虎杖にたくして悔いなく南へ行こう」と言ってくれたのでしょう。
ナナミンは、一旦、それは駄目だ、と否定しながらも、
虎杖が絶望することなく呪術師として生きていくことを願いながら、
灰原の言う通りに「後は頼みます」と明るい未来を託したのでした。
呪術師としては出来る限りのことはして、悪くない最期だった、
それを肯定しに来てくれて、虎杖に後を託すことを後押ししてくれたことに、
「灰原には感謝している」と澄んだ目をしてほほ笑む空港での高専ナナミン。
ナナミンの美しい高専時代の姿がよけい涙を誘う…この微笑みがアニメ化されたらまたファンは倒れるのでしょうね…ひとまず11/23勤労感謝の日に倒れますけど…。
追記:アニメやばかったです…あんなに美しく長尺で最期を描いてファンの心をえぐる公式サマ…
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ナナミンはなぜ呪いの言葉をはいた?
となると、どうしてナナミンは虎杖に呪いの言葉と知りながら
「虎杖くん、後は頼みます。」と言ったのでしょうか。
これはひとえに、虎杖の強さを信頼して望みを託したからだと思います。
同じ言葉でも、それが呪いの言葉になるかどうかは、
その言葉をもらった人次第。
空港での高専ナナミンが言ったように、
「呪いが人を生かすこともある。」
つまり、呪いの言葉になりうる言葉も、虎杖にとって
「悔いのない死」を迎えるための「希望」になる可能性もある。
ナナミンにとって、虎杖はもちろん、高専生たちは全員守るべき「子供」でした。
伏黒くんのことも、「私が守ります。」と守ろうとしたし、
野薔薇ちゃんのことは地下5階の死闘の場へは行かせませんでしたし、
真希さんのことも本来ならば連れていきたくはなかった。
高専の生徒たちを呪術師だとみとめながら、
子供は、ただ子供だ、という理由だけで、
たとえ自分よりも強かったとしても守るべき対象であるとするナナミン。
虎杖は、実際、そんなナナミンを多いに頼っていました。
三三七拍子でナナミンにまず五条先生封印を伝えましたね。
間違いなく一番信頼していた大人だったのでしょう。
ナナミンの分まで苦しむよ、と呪いの言葉を受け止める覚悟をした虎杖くんの回想が
まるで強いお父さんに甘える小さな子どものような顔をして体もすくませて甘えてた表情をしていた。
おそらく、人をたすけろ、という呪いの言葉を吐いてなくなったおじいさんよりも、
両親を早くになくしている虎杖くんにとっては、人生の指針となるべく理想の父親像だったのではないでしょうか。
ナナミンは、迷いながらも最期に守るべき子供に対して呪いの言葉を吐くことになったけれども、
虎杖ならその呪いの言葉を生きる糧にできるだろうという信頼もあった。
それはまさに、自らが育てた子供を新しい世界へ送り出す父親のようでした。
虎杖は、死んだ灰原、そして死にゆくナナミンにとってはまさに輝かしい未来そのもの。
「後は頼みます。」は決してナナミンが自分が楽になるために虎杖にかけた言葉ではなく、
虎杖に思いを託すことが、虎杖自身のためになるだろうという即時判断のもとにかけられたものだったと思っています。
ナナミン…そんなあなたを世界中が愛しています!
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ナナミン後は頼みますは呪いの言葉?唐突すぎない?
後は頼みますが唐突すぎる?
でもさ、ちょっと唐突すぎない?「それは駄目だ」からの「後は頼みます。」が急すぎる!
違和感がぬぐえないんですよね。コマ割り、というのかな、
駄目だ灰原、から、やっぱり「後は頼みます」ってすごく唐突で読者としては、
「え?」ってなるんです。
ここは、アニメから見始めた素人ファンの私が、ようやく呪術廻戦の世界になれてきたことで解決しました。
呪術廻戦での呪術師たちは、とにかく判断が速いんです。
この判断の速さが一般人の私との間に差があって、読んだ時の違和感になるのです。
この違和感は、呪術廻戦を読んでいると随所に見られます。
虎杖は初めてみる呪霊に一瞬の躊躇なく蹴りをいれ、
甚爾は五条が無下限をといた次のコマで五条を刺してます。
不自然なほど早いから一瞬誰のセリフかわからなくなることも。
例えば、高専五条を「俺が殺した」と甚爾に言われた夏油が、
「そうか、死ね。」というシーンもかなり唐突で、
「え、このセリフ、誰が言ったの」
ってなりました。
五条がやられた、「そうか、死ね」は本当に早すぎる。
また、夏油離反後、五条が初手で禪院の秘蔵っ子を取りに行ったのも驚きですし、
夏油が段階置かずにいきなりロン毛の袈裟姿になる、というのも、
え、そのチョイスにもう少しストーリーほしいよ、と感じました。
23巻でいきなり羂索がアメリカ大統領に会っているのも、え!いつのまに!?ですしね。
もうここまでくると笑うしかない。
呪術師たちは、一瞬一瞬が生きるか死ぬかの判断の連続なので、一般人の思考が追い付かないのはむしろ当然かもしれません。
ということからも、
ナナミンが自分で、ダメだ、と言ってから間髪入れずに呪いの言葉を吐く判断に変わったのは、
読者からすると理解しがたく謎の残るところではあるけれど
私たちには想像しえないスピードで生きている呪術師としては、おかしくない判断だったのでしょう。
普通ならこうだよね、っていうものを作者先生の意図的なものなのかすべて壊してくるので
ファンはついていくのに必死だし、休載がむしろありがたくなっていたりして、
少年漫画だと気軽に入り込んでしまった自分が本当にバカだったと思っています。
日本の漫画って本当にすごいですよね。
いい大人が全巻そろえてファンブックやら小説やらにまで手を出して
あまつさえ毎週月曜日にコンビニで雑誌を買うことになろうとは…。
日本の漫画って本当にすごいですね!こんなに情緒を乱されること自体が
「呪い」以外のなにものでもないです!
11月23日勤労感謝の日。
テレビの前に全員集合になりますね。
アニメ42話「理非」視聴後追記
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TVアニメ『#呪術廻戦 』
第42話「理非」
ご視聴ありがとうございました
\このあとは次回予告?動画もございますので
チャンネルはそのままでお待ちください#渋谷事変 #JujutsuKaisen #呪術2期 #呪術リアタイ pic.twitter.com/ugMjYfIAFJ— 『呪術廻戦』アニメ公式 (@animejujutsu) November 23, 2023
きつかった。
ナナミンが瀕死の状態でなお五条先生を救出するべく、地下に戻ってくるシーン。
半身はやけただれ動くことは不可能なはずのほどの体でありながら
脳内は生き切った穏やかさで満ちているというこの対比を延々と見せ続けられるファン。
ちょっとやりすぎでは…とアニメオリジナルシーンの美しさと残酷さに
打ちひしがれる人々多数だったでしょう…。
真人があそこで、ナナミンを改造人間にせず一思いに人として葬ってくれたことに感謝。
真人だったら、ナナミンを改造人間にして虎杖にぶつけた方がダメージが大きいとわかっていただろうにナナミンの尊厳を守ったのはなぜだったのか、
それはまた別のところで考えようと思います。
ナナミン、最期の時まで、あなたがどれほど人のために生きた情に厚い呪術師であったかは世界中の人の知るところです。
傑が闇落ちしてしまった時も、あなたのような大人が高専にいて、子供として守ろうとしてくれていたらと思わずにはいられないです。
これほど作者先生様にもマッパ様にも愛されたナナミンだからこそ、
ファンは耐えきれないくらい長く美しい最期の時を見させられてしまったわけですが、
私たちとしてはこれからもずっとナナミンを大好きだという気持ちを持ち続けながら
呪術廻戦の行方を見守るしかないでしょう。
しんどいですが、世界中のナナミンファンががんばって立ち上がっていると思います。
12月10日(日)よる11:00~
MBS/TBS系 #情熱大陸 #声優/#津田健次郎低音ボイスと表現力でアニメ界を席巻
声優も俳優も。演じる道を泥臭く進む#tbs #mbs #呪術廻戦 #七海建人 pic.twitter.com/Hp07CIUyFV— 情熱大陸 (@jounetsu) December 3, 2023
七海建人役の津田健次郎さんが登場!
これ見なきゃ💗
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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