英検準1級に合格し、今度は1級合格を目指している私ですが、
かれこれ半世紀生きてきて、英語の勉強も長く続けてきて、
やりがちだけど実はぜったいやっちゃダメなことも散々やらかしてきました。
実はみなさんも結構やりがちなのでは?と感じる内容です。
1級の勉強をスタートさせるにあたって、もう絶対に無駄なことをしたくないので、
絶対にやらない方が良いことを3つにまとめました。
これをやると絶対に伸びないよ!という勉強法をお伝えします。

英検準一級独学で合格したけど絶対ダメな勉強法その①リスニング編
リスニングが苦手、と言う方は多いのではないでしょうか。
かくいう私は、リスニングが大の苦手。(本当のことを言うと4技能まんべんなく苦手)
点数はなんとなくとれるのですが、
咄嗟に言われた内容は全然理解できない。ニュース、映画、全てダメ。
困り果てていろいろなリスニングの勉強法を試しました。
1つのスクリプトがゆっくりVer.と早いVer.とで流れるのでそれをひたすら聞き続ける、
ということもやりました。全部ききとれるようになるまで本は絶対に見ない、
というスパルタ式のもので、
とにかく量は聞きましたので、もしかして少しは5効果はあったのかもしれないです。
でも、辛すぎました。意味の分からないことをいくら聞き続けても、
理解できるわけないのに。30分くらいの音声を、それこそバカ真面目に200回くらいはきいたのかな。
でも最終的に、聞けるようにはなりませんでした(笑)
30分×200ですと6000分で、100時間ですので、単に足りなかった、とも言えますが、
この先の見えないリスニングをあと何百時間も続けることは不可能でした。
量を費やすことを求められていたので、それ自体は間違えていなかったと思います。
1日10分、魔法のリスニング、みたいな
短時間であなたも字幕なしで映画が楽しめるようになる!
みたいなのは絶対無理だと思うので、
量が必要だという考え方には完全同意です。
英語学習には量が必要。少なくとも一日3時間は必要だと思っています。
実際こちらの記事にも書きましたが、
英検1級合格レベルまでもっていくのに600時間の勉強量を必要とすると言われています。

もしかしたら、もっと楽に、このフレーズさえ覚えればペラペラ、リスニングも完璧、
みたいな勉強法がこの世には存在するのかもしれないですが、

その方法を探しているうちに半世紀たっちゃった私がここにいるのに
みなさんまだその勉強法を探します?って感じです。
だって、英語の大好きな歌を100回聞いても喋れるようにならないですし
聞き取りすらできないですよ。
リスニングは、
★必ず元の英文を用意して、分からなければすぐチェック
★内容もわからなければすぐに日本語訳をチェック
★同じスクリプトで何度もオーバーラッピング(音声にかぶせて一緒に本文を見ながら音読)
★その後シャドウイング(本文は見ないで、音声にかぶせるよりはちょっとずれているくらいの感覚で後に続いて音読)
が王道だと思われます。
★さらにその後ディクテーション(聞こえたものを書く)
までやれば、ライティングも鍛えられます。
また、使用する文もなんでもよいわけではなく、自分のレベルにあったものを使わないと
なかなか上達しないし、そもそも続かないので、ここは少しお金を出してでも、
自分のレベルにあったリスニング教材を購入したほうがよさそうです。
自分で発音できると聞けるようになる、という法則がしっくりきます。
②単語を単語だけで覚えようとする
単語は英文ごと丸ごと理解して覚えないと使えないです。
単語帳の中で、なんとなく覚えたつもりになっていても、
試験問題として違う形で出てきたときは、裏覚えだからわからなくなっちゃう。
最初に時間はかかるけれど、単語は絶対に文章の中で覚えないと長い間使える英語としては身につかないです。
600時間勉強したのに結局つかえないなんて最悪です。
私たちは高校生の定期テスト対策をしているわけではありません。
人生をかけて英語をものにしたいと願って、忙しい中時間を割いてやるんです。
英検1級に必要だと言われる語は10000~15000語。
そのすべてが初見なわけではありませんが、無駄なことをやっていたら10分の1も終わらない。
最初から文の中で覚えましょう。
ドラゴン桜の先生が、覚えた英語をSNSで発信する、という勉強法を教えてくれていましたが、
フレーズで覚えてそれを使ってみることが大事ということですよね。
効果的なのは、しょっちゅう目に入るものを対象として文章を作ってそれを繰り返し言ってみることです。
普通に単語として楽に覚えらるものであれば作る必要はありませんが、
覚えにくいものは、もうそうそうに文章にしましょう。
時間はかかるようにみえても、結局すぐ忘れてしまうよりは絶対に良いです。
agility(瞬発力、敏捷性)という言葉が覚えにくいな~と思ったら、
Your strong point is agility. You have wonderful instantaneous force for pretty girls.
と、息子に言ってみる。瞬発力、って言うんだよ~カワイイ女の子見ると行動早いじゃん?
と息子を褒めてあげる。息子は笑う。会話が弾む。
息子の顔を見るたび、agilityやinstantaneous forceを思い出す、
覚えられて使える英語になる、というサイクルができます。
これが楽しく英語学習ができる仕組みの1つです。
③過去問を後回しにする
過去問は、できなくて気落ちするのでどうしても後回しになります。
でも、何年たっても思い出すのが、
弁護士試験に2年目に受かった先生の話。
1年目に弁護士試験に落ちた時、受かった友達に、どうやって勉強したのか聞いたら、
「過去問やった。」
と言われたので、教科書の1ページ目からやる勉強をやめて、過去問中心の勉強をしたら
2年目に合格した、というものです。
全ての資格や検定試験は結局過去問なんだな、ということを感じました。
過去問をやって、その一回のテストを徹底的にやる。分からない単語がなくなるまでしっかりやってみる。
その一回が完璧になってから、次の過去問をやる、というふうにすると、
驚くほど同じ単語が出てくる、という流れです。
サラッとやるだけではダメですね。
過去問で勉強する、くらいの勢いで過去問を愛してあげることがオススメ。
私もこれから1級の過去問をひたすら愛し続けます。
そして、なによりも、時間配分が頭に入ります。
英検の問題は量が多いので、時間配分が命。
最後まで行きつけばとけたかもしれない問題を逃すわけにはいかない。
難しい問題を切り捨てる技術も必要なんです。
過去問は、合格への道筋をストレートに教えてくれる、誰よりも大切なお友達。
過去問を後回して、できるようになってからやろう、というのは絶対にダメな勉強法です。
以上、3つが、絶対にやってはいけない勉強法三選でした。
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